郷に入っては郷に従え

地球上に生息する生き物は、人間も含めほぼ全てが地球が作り出す環境に適応しています。

例えば人間が、日の出とともに徐々に活動量が増し日の入りとともに安静へと向かうのは、地球の自転周期と生活リズムを同期させていった結果でしょう。このように、地球が作り出したリズムに同期する形で生物の体内にもさまざまなリズムが存在します。朝起きてから寝るまでのリズムや朝食・昼食・夕食といった食事のリズムなどです。

インスリンは代謝の中心である肝臓の時計をコントロールする働きがある。

基本的に1日の流れを大きく分けると、日中の活動期と夜の休息期となります。活動期にはより多くのエネルギーが必要となるため代謝活動が活性化されます。対して休息期には、活動量減少のため代謝活動は抑制され、体は休息を求めます。昼夜逆転の生活を送っていると、外部と体内の時計とで活動期と休息期に狂いが生じますが、この狂いを修正するメカニズムが外部にも体内にも存在します。そのうち、インスリンは代謝の中心である肝臓の時計をコントロールする働きがあると言われています。

代謝活動の中心である肝臓ももれなく、活動期は日中にある。

代謝活動の中心である肝臓ももれなく、活動期は日中にあります。夜遅く、つまり休息期の食事は、肝臓を無理やり活動期にさせるなどして肝臓時計を乱してしまうことで、代謝異常を引き起こさせます。
すなわち、食事が不規則であればあるほど、肝臓の時計に狂いが生じ、代謝活動に異常が起こり、代謝症候群つまりメタボリックシンドロームを引き起こす原因となってしまいます。逆に活動期のインスリン受容は、肝臓時計を適切なものへと同調させます。その中でも特に朝食は体内時計の同調に強力な作用をもちます。

このように夜遅く食べてはいけない、朝ごはんは食べたほうがいい、といった一般常識的な情報の根拠のひとつにはこのような背景があります。
地球で生きている以上、郷に入っては郷に従わなければ、健康を獲得できないということでしょう。

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