レスポンデント反応とオペラント反応

人間の動きは心との関係で分類されることがあります。

つまり意志的であるか、無意志的であるか、あるいは意識的であるか、無意識的であるかということ。

行動心理学においてなされてきた分類を取り上げると最も知られているのはスキナー、動物を使って学習心理学の研究をして学者でありますが動物には二種類の行動があるとしています。

レスポンデント反応

一つはレスポンデント反応。

動物から人間まで共通に見られる反応で、生得的で反射的な反応であり、「生理的反応」といわれるものです。

この反応は、環境からの刺激によって誘発されるものであり、受動的であって意志的ではない反応のことをいいます。

しかし生体の生命維持にとって欠かせない反応とされています。


レスポンデント反応の代表的な例としては、いわゆる「膝蓋腱反射の検査」があります。
ヒザの皿の下あたりをコツンとやると、足がピョンと動く反射。
これも、レスポンデント反応。
つまり、レスポンデント反応とは何らかの刺激に対して、反射的にどうしてもやっちゃう反応ということをいいます。

オペラント反応

もう一つはオペラント反応。

動物でも人間でも行動する主体が環境に働きかける反応のことをいいます。

レスポンデント反応のように環境刺激によって誘発され、生得的に反応パターンが決められているものではなく、行動する主体が状況に応じて自発的に行う柔軟な反応のことをいいます。

オペラント反応は、一般的に「行動」と呼んでるもののことです。
歩く、喋る、投げる、飛ぶ……みたいなもの。
これらの反応は、別に何らかの刺激がなくても、自発されます。
つまりオペラント反応は、反応の前に刺激がなくても、自発的に起こる反応のことを指します。

例えば、動物は「飢える」と「餌を探す」という状況に対し、自発的に餌を探すことを意志的と表現するならば、動物でもレスポンデント反応は無意志的反応であり、オペラント反応は意志的反応であるということができます。

生物である限り、この意志があるのか、無意志的な行動なのか、いろいろ考えてみるもの面白いかもですね。

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