深部静脈血栓症と足の関節運動

深部静脈血栓症は、筋膜より深部に存在する静脈内に血栓が形成されたもので、整形外科手術に伴って発生しやすく、予防しなければ下肢人工関節術後は30~50%と高率に発生します。

致死的合併症である肺塞栓症の原因となるため、予防と早期発見が重要です。

近年ではエコノミークラス症候群として一般的になりつつあります。

静脈血栓発生の誘因としては、ウィルヒョウの3徴である血流停滞、静脈内皮傷害、血液凝固能亢進があります。

骨盤から下肢の深部静脈内に血栓を形成し、静脈のうっ滞や閉塞、炎症により下肢症状が出現し、近位型血栓が遊離すると、致死的合併症の肺塞栓症を引き起こします。

症状としては、下肢の腫脹、鈍痛、腓腹部や大腿内側の把握痛、静脈に沿った圧痛、色調変化、これらが片側性に出現した場合は深部静脈血栓症が強く疑われます。

肺塞栓症を併発すると、胸痛、呼吸困難、頻脈、頻呼吸、右心負荷、低酸素血症、血圧低下などさまざまな症状が出現します。

こうした症状を予防するためには、足の関節の運動が重要だとされています。

足の関節運動である、背屈・底屈・内がえし・外がえしなどをくまなく行うことで血流の改善を図ることができるとされています。

したがって、例えば術後やずっと動けない状態にある人は、足の関節運動だけでもしっかり行うと良さそうです。

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