記憶と学習

記憶とは知識を保存することで、学習とはその知識を習得することをいいます。

言い換えれば、学習しないのならば、わざわざ何かを覚える必要はないということもいえます。

学習とは、学んだ情報を保存したり取り出したりすることをいうので、記憶は学習にとって必要不可欠なものになります。

学習に関与する脳の領域

学習に関与する脳の領域は、ひとつだけではなく多岐にわたります。

例えば、前頭前皮質は報酬と罰を用いることで私たちの学習に重要な役目を果たしています。

ホルモン分泌の中枢である視床下部も同様の働きをしています。

運動を司る大脳皮質の領域は、私たちが自分に課す練習に応じて変化するので、学習の影響を受けていることがわかります。

学ぶという行為自体が脳を発達させる

例えば、ピアノのような楽器をひくと積極的に両手を動かすように求められます。

脳の活性化のために左手で歯を磨くようにとアドバイスされることだってあるでしょう。

このアドバイスは実に理にかなっています。

ある研究では、左手で弦を扱う音楽家を調べたところ、彼らの左手をつかさどる大脳皮質の領域は普通の人よりも大きく、また楽器を引き始めた年齢が若ければ若いほど、その領域は大きいという報告があります。

つまり、使えば使うほど神経は強化されその脳領域は発達するということがわかります。

学ぶという行為自体が脳を発達させる大きな役割になっていることがわかります。

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