体内時計を考慮する

甘いケーキを食べたいけど、いつ食べたらいいの?そんな友人の投稿が今朝のフェイスブックにあがっていました。夜に食べると糖をエネルギーとして消費することができないし、かといって、朝食べたら母親から「一気に血糖値を上げてしまうから良くない」といわれた。「じゃ、いつ食べればいいの!!」とのことでした。体重計といつもにらみ合いっこしてる私たち女性はいつのその難題と戦っていますよね。どんな時間に食べたらいいか、何を食べたらよいか、時間遺伝子や体内時計の仕組みや働きが明らかにされることにより、少しずつ「食べ方」の法則がわかってきています。

体内時計のメカニズム

体内時計という「1日のリズム」を刻むメカニズムを形づくっているのは、多くの時間遺伝子です。最近では、体内のあらゆる細胞に体内時計があることがわかってきました。特にメインとして働くのは、脳の「視光叉上核」と呼ばれる部分で、1日24.5時間の「メイン時計」があります。このメインの時計のほかにも、胃、腸、肝臓、腎臓、さらに血管や皮膚などのさまざまな末端細胞にも「サブ時計」があることがわかっています。

体内時計をリセットする「光」と「食事」

最近ではよく耳にする体内時計ですが、私たちに住む地球の1日の時間は24時間に対して、体内時間は24.5時間です。この時間のほおっておくと、少しずつズレていってしまいます。この体内時計と1日24時間がうまくかみ合っていないとさまざまな体調不良の原因や・ダイエットなどにも影響があることが分かってきています。このズレを毎朝修正してくれるのが「光」の刺激です。
朝の太陽の光が目(網膜)に入ると、その光は視光叉上核に入り、視光叉上核が「朝になったこと」を認識し、そのほかの体内時計に「朝に合わせよ」とリセットを促します。

そして、もう1つが「食事」による刺激です。朝食をとることで、胃、肝臓、膵臓、皮膚、血管のなどの全ての細胞にリセットを促します。網膜に支障があり光の情報を受け取ることが出来ない、弱視や盲目になっている方々も、食事の刺激が光の刺激を通り越してリセットの刺激を送ることで、きちんと1日のリズムをきざむことができるのです。網膜に支障がある方々以外でも、シフト制の仕事をされている方もいる現代社会では、メインの時計が働かないときにも、朝食によるサブ時計の働きがとても重要です。特に三食の食事の中でも「朝食」には大きな意味があるといわれています。

なぜ朝食が大切か

朝食を英語で「ブレックファスト」といいます。そして、その意味は断食を破るという初めての食事という意味です。この場合の断食とは夜寝ている「長い時間」のことです。現代の生活ではなかなかその生活がおくれる人も少ないかもしれませんが、夕食を夜の7時に摂り、翌朝は7時に朝食を摂ると、12時間の食事の空白時間ができます。その最初の食事が、私たちの体に「朝だ」と1日のリセットを認識させます。なので、ダイエットのためを朝食を抜く方もいますが、朝食を抜き昼になってからドンと食べていると体内時間はずれていってしまいます。

夜中になっても体は朝を認識できず、なかなか寝つけず、朝も早く起きれない悪循環に陥ります。そうなってくると、体内時計は夜型に移行し、夜型になると「太りやすくなる」といわれています。なので、ダイエットを考えるのであれば、朝食はしっかりと食べた方がよいですし、食事量をコントロールするのであれば、夕食を控えて、質のよい睡眠をとり体内時計を狂わせないようにした方が、遅くまで消化器に負担をかけることもなく健康的で、効果的だと思います。

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