タウリンの働きとは

タウリンは、タコやイカなどの軟体動物を中心に魚介類に豊富に含まれている物質です。今日では栄養ドリンクの瓶に入ってることが多いですが、かつての日本ではタコの煮汁から抽出し、神経痛やリウマチ、結核などに効く薬として使用されていました。タウリン何mg配合といった謳い文句は何やら魅力的に感じますが、ヒトの体内にもタウリンは豊富に含まれており、60g程度は保持しているであろうと推測されます。

タウリンは小腸から吸収される。

食品中に含まれているタウリンは小腸から吸収されます。小腸細胞にはタウリントランスポーターが存在しており、腸管中のさまざまな食品成分からタウリンだけを効率よく体内に取り込みます。タウリントランスポーターは小腸だけでなく、腎皮質、脊髄、脳、肝臓、心臓にも存在していることが分かっています。小腸にトランスポーターがあるのは、健康を維持するために必要な物質をできるだけ効率よく体内に取り込むことですが、そのトランスポーターが全身のさまざまな臓器にあるということは、臓器は血中のタウリンを必要なときに必要なだけ臓器内に取り込み、利用していることが推測されます。

肝臓がダメージを受けるとタウリンを産生する能力が低下。

これとは対照的に、体内でタウリンを作り出す場合、メチオニンやシステインを原料として、主に肝臓と胎盤で生成されます。ここで作られたタウリンが血液にのって全身に供給されます。乳幼児はタウリンを合成することができないため、食品中から摂取する必要がありますが、母乳には豊富にタウリンが含まれていることで有名です。タウリンは主に肝臓で作られ、肝臓のダメージを軽減するような作用をもっていますが、肝臓がダメージを受けるとタウリンを産生する能力が低下するため、タウリンを補給する必要があります。また、心臓にも豊富に含まれることが分かっており、心筋梗塞をはじめとする虚血性心疾患の予防としても働きます。また、タウリン欠乏によって心筋肥大になることが分かっています。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

閉じる