健康経営の取組み
当社はお客様の「やりたいことが、やりたいときにできるように」をモットーに地域の皆様に運営するフィットネスクラブでパーソナルトレーニングやボディケアサービスを提供し健康保持・増進に邁進しております。また健康を促進する企業として当社従業員の健康増進を最大限にサポートするとともに、事業活動を通じて地域社会のより一層の活性化に貢献することを誓います。
健康経営推進計画の具体的内容
当社にとって2023年6月広島店の新オープンが健康経営プロジェクトの萌芽となります。従業員が分散し、本部(福岡)に対して広島店の健康管理の希薄化が課題となることを想定して取り組みが始まりました。従業員がどこにいても高水準の健康サポートを提供し、グループ全体が一丸となって健康そのものに取り組める環境を整備することが最初の目的です。その取り組みをさらに発展させ、サポートを通じて従業員だけでなく組織・社会全体の健康へと貢献することが目標となります。私たちが目指すものをまとめると次のようになります。
- 疾病の予防と未病の改善でステークホルダー全体のワークライフバランスに貢献する
私たちが関係するすべての人々のすべての場面で心身の健康を実感できる環境と社会を育みます。 - 健康の専門家である私たちだからこその経験やノウハウを広く伝えていくこと
サプライチェーン全体とのパートナーシップを構築し皆様との連携・共存共栄を進めます。(パートナーシップ構築宣言との連携)
組織体制
プロジェクトチームを設立するにあたって当社従業員の「健康に関する知識」は十分にあるという利点を活かし、福岡・広島各店舗に1名の健康づくり担当者を任命する他ほぼすべての従業員が健康経営アドバイザーの取得を補助致しました。これによって従業員全体がプロジェクトチームとなります。また当社所属管理栄養士には、健康経営エキスパートアドバイザーの取得までサポートする計画です。
私たちの健康課題
健康経営に取り組むにあたって従業員に各種のサーベイを実施、健康課題・健康問題の把握を行いました。そこで得られた結果をまとめると以下になります。
- 職業柄、筋骨格系の負担・症状がある
- 睡眠の質の改善が課題
- メンタルヘルスケアの課題
具体的な取組み
- 健康宣言と宣言内容の実施
・特定検診の積極的な受診勧奨と目標100%
・特定保健指導の利用率100%
・就業中の従業員の週2回20分以上の有酸素運動を推奨。 - 不定愁訴質問票・東大1項目版を元に個別プログラムの作成
- 女性特有の健康課題への対応と対策
- 休憩室内に仮眠スペースの設置
- メンタルヘルス相談部署の設置
取組みについて
当社の従業員の主な業務はお客様に対するトレーニング指導とボディケアコンディショニングの実施です。いずれも身体運動を伴う作業であり、腰痛や関節痛、腱鞘炎などの筋骨格系症状のリスクがあります。これらを不定愁訴質問票や本人からの聞き取りによって明確化した上で、個別プログラムを作成・実施を推奨しています。また睡眠の質改善にはセミナーを実施した上で、休憩室に仮眠スペースを設けることで対策していきます。さらにメンタルヘルス相談部署を設けて相談体制を整えるとともに、精神的ストレスやメンタルの問題に効果的とされる有酸素運動を推奨しています。
健康課題の改善について
こうした取組みによって、従業員の健康課題の改善とそれに伴う副次的な効果が生まれました。健康経営に取組む前では当社従業員の「元気の良さや溌剌さ」が、出社時と退勤時で異なっていました。実際に聞き取りを行ってみると、やはり肉体労働であるために疲れを感じているとのことでしたが、取組みが進んでいる現在では、退勤時でも以前には見られないほどエネルギッシュです。やはりこれも聞き取りで以前に比べて疲労感が減じているとのことです。これは休憩スペースにベッドを導入したことや就業時間中の軽い有酸素運動を推奨していることが功を奏していると感じています。トレーナー業務を行う従業員が就業時間に渡ってエネルギッシュであることは、当社のメインサービスであるパーソナルトレーニングの質向上にも役立ちそれがさらなる経済効果を生み出すものになっています。また女性特有の健康課題に関するセミナーを行なうなどした甲斐もあって女性のお客様の体調問題に対する理解度も増し、さらにサービスの質も向上に繋がっているのは副次的な効果だと言えます。このような取組みを継続することは私たち自身の健康を増進するとともに、健康増進をサポートするサービスそのものの質の向上、ひいては生産性の増加に繋がっているのだと実感しています。