姿勢反射

姿勢反射は様々な反射・反応を含む広い概念です。この中に原始反射、立ち直り反応、平衡反応などの分類が存在しています。

原始反射とは、出生後早期に出現し、やがて表面的には観察されなくなる反射です。それ自体が異常を示すものではないですが、一定月齢を過ぎてもなお観察される場合は、中枢神経系の異常が疑われます。

立ち直り反応とは、空間において頭部を正常な位置に保つように反応します。人の場合頭部の正しい位置とは、垂直となり口裂が水平となる状態であり、反応は視覚、迷路、固有感覚など様々な感覚器官からの刺激により起こるとされています。この反応が欠如すると空間で頭部を垂直に保つことが出来なくなります。

平衡反応とは、座位、立位などにおいてバランスが崩れた時に、姿勢保持のために反応します。バランスが崩れたときに肢位を変化させることで、基底面外に重心線が外れることを妨げ、これにより転倒を防ぐ反応と定義されます。この反応がなければ姿勢を安定させることができません。

このように、反射・反応は姿勢保持において重要であり、この協調した筋活動を意識的に行っていたのでは反応が追いつきません。姿勢反射の成熟により、無意識の姿勢コントロールが可能になります。

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