リンパ浮腫が進行するとどうなるか

リンパ浮腫は身体や四肢などのいろいろな部分で発症します。

だるさや疲労感、手足の痛み、感覚異常、皮膚の圧迫感など様々な症状が起こり、衣類がきつく入り込んだだけでも起こることがあります。

症状が悪化すると、上肢では物が持ちにくい・小さなものがつまみにくい、下肢では階段などの段差がきついなど日常生活に支障をきたします。

女性の方が症状が強く現れますが、理由としては女性の方が筋肉の発達が低く、筋ポンプ作用が弱いため血流やリンパの流れが悪くなるからです。

女性ホルモンには体内の水分の流れをよくする働きがあり、菌ポンプ作用の弱さを補っていますが、生理前になるとホルモン分泌が低下し、頭痛やイライラ、顔のむくみなどの症状が現れます。

リンパ浮腫の症状は①潜在性リンパ浮腫②可逆性リンパ浮腫③非可逆性リンパ浮腫④象皮症の順に進行していきます。

どのように体は変化していくのでしょうか?

①潜在性リンパ浮腫

リンパ管は枝を出して互いに繋がっており、一部の枝が塞がるとリンパは他の枝を迂回して流れます。

この脇道を側副循環路と呼び、この迂回して流れる減少を側副循環と言います。

リンパ浮腫発症初期はほとんどむくみはありませんが、これは側副循環が働いているからです。

しかし、虫刺されや怪我によって炎症を起こすと血管外への水分やタンパク質の漏出が急に増え、側副循環路では賄いきれなくなり、むくみます。

②可逆性リンパ浮腫

可逆性リンパ浮腫にまで進行すると、片側の手足の背側部、腕や足の下部にむくみが見られるようになりますが朝には軽減します。

このむくみは組織間隙内の組織分布が粗いため、その場に組織液を留めておけず、重力の影響で体の下部に流れるため現れます。

進行すると浮腫の兆候が強くなり、皮膚表面の血流が悪くなるので、皮膚は青白くなり、冷たく感じます。

皮膚の冷たさはありますが、組織の硬さはあまり変わりはないでです。

③非可逆性リンパ浮腫

非可逆性リンパ浮腫まで進行すると、朝になってもむくみが軽減せず、指で皮膚を押しても凹まないぐらい硬くなります。

硬くなった理由として、組織間隙を自由に流れていたタンパク質や脂肪が変性し、沈着して皮膚の一部になってしまったからです。

皮膚は青白く、硬く、滑らかで弾力性に欠くようになります。

④象皮症

象皮症まで進行すると、組織間隙にあるタンパク質が変性して繊維網を形成し、脂肪も固まり始めます。

この状態が続くと、脚や腕が極端に太く・変形し、皮膚の表面が硬くなります。

これは皮下組織にある膠原線維が以上に増殖することが原因です。

 

チェーンソーなどの振動する機械を長時間使用すると、手足の血管収縮による血管性運動神経障害が生じることがあります。

これを放置すると、象皮症のようになってしまうので、作業の後はマッサージを行い、血液やリンパの流れを良くすることで症状の進行をある程度防ぐことができます。

リンパ浮腫は最近感染も起こしやすいので合併症には注意が必要です。

関連記事

  1. 皮膚のたるみやシワの原因は糖分?

  2. 耳鳴り

  3. エネルギー代謝について考える

  4. 食欲の中枢

  5. 靴下の重要性

  6. 糖の摂取と脳機能の関係性|フィジオ福岡 健康科学

閉じる