フィジオ福岡のお客様の中には脳性麻痺などで発達性協調運動障害を抱えながら、障害者スポーツを行っている障害者アスリートの方もいらっしゃいます。
この障害は、発達障害のひとつで、その頻度は6~10%と高く小学校の30人学級ならクラスに2、3人はいる計算になります。
また、発達性協調運動障害は、注意欠如・多動性障害、限局性学習障害の子どもの約半数にみられるとも言われています。
実は子どもにみる「不器用さ」と他の発達障害との間には深い関わりがあると言われています。
「場の空気が読めない」「こだわりが強い」「パニックを起こす」などの社会性の障害や「落ち着きが無い」「忘れっぽい」などの問題行動は、精神的なものであって、身体とは無関係と考えがちですが、実は協調運動などの身体性と密接に関係していることがわかっています。
発達性協調運動障害の身体機能の改善を目指す上で全身の協調運動を改善していくことが求められていきますが、姿勢制御のためには、体幹筋全体が常に協調しその瞬間の状態に適応して活動する必要がでてきます。
この動作中の姿勢制御には中枢神経系のコントロールが重要な役割を果たしています。