ストレッチングの効果はどこにあるか|フィジオ福岡 ストレッチの科学

ストレッチングの効果に関して、システマティックレビューがいくつも行われており、短期的あるいは長期的な柔軟性向上効果が報告されています。

8週間以内のストレッチングで改善する柔軟性は感覚の変化によって起こるもの。

ストレッチング直後の柔軟性向上は、一定の伸張を加えていると組織の抵抗が減少することによって起こると考えられています。しかし、この変化は一時的なもので時間が経つとストレッチング前に戻ります。また、どのくらいストレッチできるかは、組織が伸張された際の痛みの感覚や伸張に対する耐性によって規定されることから、ストレッチング後の可動域改善はこれらの感覚の変化から起きているとする意見があります。その報告によれば8週間以内のストレッチングで改善する柔軟性は感覚の変化によって起こるものであり、短期的には組織の長さが増加して起きるものではないとしています。

ストレッチは長期的介入が必要!

短縮した組織を伸張するためにはストレッチングにより微細な損傷を引き起こし、コラーゲン線維などのリモデリングを促進させることが考えられます。一方、リモデリングが完成されるまでには180日以上かかるとされており実際には長期的な介入が必要と思われます。臨床的には短縮した組織の身長は穏やかな持続伸張で行い、塑性域に達したら関節包では6秒程度、筋では15秒から30秒、場合によっては1分以上伸張しながら保持して休みをいれて数回繰り返すと効果的とされています。

関連記事

  1. 肉離れを起こさないために

  2. 骨軟骨損傷②

  3. 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)

  4. コンパートメント症候群(下腿部)について|フィジオ福岡 下腿部の障害

  5. 末梢の構造の性差によるスポーツ障害

  6. 心臓震盪

最近の記事

  1. 2021.07.05

    足のアーチ
  2. 2020.05.30

    緑茶の効果

カテゴリー

閉じる