鉄欠乏

貯蔵鉄を知るための血液検査の項目としてフェリチン値というものがあることを知っていますか?

鉄は体内に約3〜4gあると言われており、その分布として、2/3はヘモグロビン内にあり、残りは臓器などに貯蔵鉄として存在しています。

ヘモグロビン内の鉄が少なくなると、貯蔵鉄から補填し値が下がらないように保っています。

特に女性の場合は、月経などにより体内の鉄が減少する機会が多いため、男性に比べると鉄が不足しやすいと言えます。

鉄が不足すると、ヘモグロビンが合成できなくなって、細胞が酸欠状態になるだけでなく、多彩な不定愁訴が出現しパフォーマンスの低下につながります。

通常、食事からは10〜15mgの鉄を摂取できますが、実際に吸収されるのは1mgです。尿などから生理的に失われる鉄の量も1mgなのでバランスのとれた食事をしていれば鉄欠乏の心配はありません。

しかし、アスリートや月経のある女性の場合は、汗や出血により失う鉄の量が多くなります。なので、通常の食事よりも鉄の摂取を多くする必要があります。鉄には吸収の良いヘム鉄と吸収の良くない非ヘム鉄があります。赤身肉やレバーなどにはヘム鉄が多く含まれているので積極的に摂るようにするといいでしょう。

自分が鉄が不足しているかもしれないからといってサプリメントだけに頼って摂取を増やそうとするのではなく、まずは食事の見直しをすることがパフォーマンスアップへの第一歩だと言えます。

関連記事

  1. 「運動が糖質代謝に与える影響とは」

  2. 摂食中枢と満腹中枢

  3. インスリンの過剰と代償機構|フィジオ福岡 栄養科学

  4. コルチゾールの働き

  5. テストステロンの低下がもたらすこととは?

  6. 「百聞は一見にしかず」|フィジオ福岡 学習とは何か

最近の記事

  1. 2017.01.26

    頭痛
  2. 2020.04.11

    玉ねぎの栄養

カテゴリー

閉じる