外出が容易でなくなった今、自宅で勉強や仕事に勤しむ人も増えています。
職場や学校と違い、学習環境や作業環境を自由に調節することができることは、在宅作業の利点でもあり欠点でもあります。
ここでひとつ、今回は音に焦点を当ててみましょう。
職場や学校ではなかなか音楽を聴きながら作業することはできませんが、家では違います。
自分の好きな音楽を聴きながら作業にあたっても誰も咎める人はいません。
ただ行う作業と聴く音楽にはある程度の関係があるようです。
例えば、単純作業を行っている場合です。
このときはアップテンポのほうが効率が良くなると言われています。
アップテンポの曲を聴くことで交感神経が興奮し、単純作業を行うに適した覚醒レベルに近づくとされます。
反対に複雑な作業を行う場合は、落ち着いた曲を聴くと良いとされています。
落ち着いた曲を聴くことで副交感神経が刺激され、複雑な課題を行うに適した覚醒レベルに落ち着くと言われています。
また、歌詞のある曲では、頭にイメージや感情が惹起されるため効率を低下させるかもしれません。
さらに、我々は日常生活でさまざまな音に囲まれているため、無音状態に近づけてしまうと、音を探してしまうため集中力が削がれることも知られています。
ご自宅で作業にあたっている人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。