かねてから運動は睡眠の質を向上させてくれるという研究結果はありましたが
それらはジョギングやランニングなどの有酸素運動などがほとんどで、
筋トレに関しては示されていませんでしたが、マクマスター大学は筋トレと睡眠に関する研究結果を発表しました。
徐波睡眠の増加
習慣的に筋トレを行っている人の場合、睡眠時間は増えないものの
ノンレム睡眠のステージ1が減少して、徐波睡眠が長くなることが示されました。
徐波睡眠が増えるということは深く眠れているということで、睡眠の質が高いと言えます。
また、筋トレの総負荷量と週の頻度も睡眠の質の改善に寄与することわかりました。
低い総負荷量よりも高い総負荷量。
少ない頻度(週1~2回)よりも高い頻度(週3回)の方が
睡眠の質を改善するとういことが示されました。
筋トレと睡眠のメカニズム
筋トレと睡眠の質をどのようなメカニズムで改善するでしょうか。
おもな効果は次のとおりです。
・睡眠中の体温が上昇し、徐波睡眠を誘発される。
・筋トレによる心拍数の増加が迷走神経を活発化。
これによって睡眠時の心拍数が下がり、睡眠の質が改善される。
・筋トレはセロトニンの分泌により不安を解消。
これによって脳由来神経栄養因子(BDNF)を増加し、睡眠の質を改善する。
このほかにもグルコースの代謝、成長ホルモンの増加など睡眠の質を改善すると推察されています。