スポーツにおいてドーピングは禁止されており、選手は知らず知らずのうちにドーピングに引っかかってしまったということも少なくないようです。
ドーピングが禁止される理由として、選手の健康に有害で、フェアプレーに反し、青少年への悪影響があるためです。
ドーピング検査が初めて実施されたのは1968年のオリンピックであり、まだ50年ほどの歴史しかないです。
現在ドーピングは世界アンチドーピング機構(WADA)が中心となって取り締まっています。
ドーピングの定義
ドーピングは以下の項目のうち1つでも当てはまるとドーピングとされます。
①検体に禁止物質またはその代謝物若しくはマーカーが存在すること
②競技者が禁止物質若しくは禁止方法を使用することまたはその使用を企てること
③検体の採取の回避、拒否または不履行
④居場所情報関連義務違反
⑤ドーピング・コントロールの一部に不当な改変を施し、または不当な改変を企てること
⑥禁止物質または禁止方法を保有すること
⑦禁止物質若しくは禁止方法の不正取り引きを実行し、または不正取引を企てること
⑧競技会において、競技者に対して禁止物質若しくは禁止方法を投与すること、若しくは投与を企てること、または競技会外において競技者に対して競技会外で禁止されている禁止物質若しくは禁止方法を投与すること、若しくは投与を企てること
⑨違反関与
⑩特定の対象者との関わりの禁止
ドーピングコントロール
ドーピングコントロールとは、検査立案→検体採取→封入→検体の運搬→分析→結果管理→聴聞回→上訴の流れを指す用語です。
ドーピング検査の流れとして、通知→確認のサイン→ドーピングコントロール・パスの受け取り→ドーピングコントロール・ステーションへの出頭→採尿カップの選択→尿検体の採取→サンプルキットの選択→比重の確認→使用薬物の申告→公式記録書コピーの受け取りの順で行われます。
通常、A検体とB検体を提出し、A検体が陽性となるとB検体を検査します。
それでも陽性となると聴聞会を開き、処分を決定します。
ドーピングは選手の選手生命はもちろん、観ている人にも影響を与えるためしない、させないように指導しましょう。