四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)について|コンディショニング福岡

四十肩・五十肩はその年代に起こりやすい為に呼ばれます。
正式名称は肩関節周囲炎といい、肩峰下滑液包に炎症が起こっている状態や石灰化で起こる可能性もあり、症状としては、外転時痛が主症状になってきて、90°以上の外転ができないケースが多いです。
肩関節外転する主な筋肉は、棘上筋と三角筋が関与し、類似している症状としては、腱板損傷が疑われます。

原因としては、肩関節の筋・腱・骨の退行性変性が原因としてなることが多いです。
退行性変性とは、年齢により組織が老化してきている状態の事を言います。
痛みが出た直後に関しては、安静時痛の痛みが原因で睡眠が取れなかったり夜間に痛みが強くなる事が多くなります。
なぜ夜間に痛みが強くなるのかというと、肩が冷えたり、寝ている時に肩峰下滑動機構に長時間圧力が加わる事が原因になっていると考えられます。
痛みは肩だけではなく、腕にまで放散するようになります。
QOLでできない動作としては、衣服の着脱・結索動作・腕をあげる事が基本的にできなくなります。

急性期は軽い状態で1〜2ヶ月で安静時痛は取れるが、重症な場合で3〜6ヶ月かかる事もあり、肩関節周囲炎の場合何もしなくても1年程で治癒するがROM制限は起こります。

ROM制限に対しアプローチの仕方として、急性期に無理やり動きを出してしまっても痛みが増大する可能性があるので慢性期に入ってから、肩関節外転に関する筋・腱に対してアプローチをかけて行きます。
肩甲上腕リズムなど上腕骨頭の滑りなど、肩関節の動きに対してのアプローチを主にしていくことが大事になります。
慢性期に入った場合、ホットパックなどの温熱療法や、超音波などの物療も有効です。

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