関節唇損傷

脱臼や亜脱臼したわけではなく、スポーツをしていて飛び込んだ際に肩関節を捻転して受傷することがあります。肩関節を屈曲強制されることにより、上腕二頭筋付着部が剥離してSLAP損傷となることがあります。受傷転機がはっきりしていて、3ヵ月以内の保存療法で軽快しない場合や、慢性的に疼痛を繰り返す場合には、画像診断(MRA)を行った後、鏡視下手術を行います。

保存療法として、健康胸郭関節機能の正常化を図ります。多くの場合、患側の肩甲骨の可動性が低下していて、まずはこれらの機能異常の修正を行います。不安定症がなければほとんどの症例で保存的に症状は軽快しますが、明らかな引っかかり感や外転外旋最終域および屈曲最終域での疼痛が取れない場合は手術を行います。手術は、剥離範囲と程度によりますが、いわゆるクリーニングで済む場合と、修復を要する場合があります。クリーニングで済んだ場合には、術後2~3ヵ月程度で復帰できますが、修復を要した場合は復帰までに4~6ヵ月を要します。

関連記事

  1. 後十字靭帯(PCL)損傷

  2. 肘部管症候群

  3. 膝の靱帯損傷とリコンディショニング

  4. 肩の動揺性不安定症とは?発症メカニズムと効果的な治療法

  5. テニス肘について考察する。|フィジオ福岡 テニス肘の考察

  6. 骨折治癒の仮骨形成|フィジオ福岡 骨折に対するコンディショニング

最近の記事

カテゴリー

閉じる