スポーツ選手のたんぱく質摂取量の目標値は、体重当たり1.5~2.0g必要だといわれています。
アスリートの筋肉組織は日々の激しいトレーニングで損傷するので、すばやい筋肉の修復・合成のためには、運動直後の栄養補給は重要になってきます。
筋肉では、トレーニング中に筋たんぱく質の分解能が高まり、トレーニング直後から1~2時間後にわたって、筋肉の合成を高める成長ホルモンが血中で高く維持されています。
そのためトレーニング直後にすばやく栄養補給を行うことは、筋たんぱく質の合成に効果的だといえます。
特に筋肉に負荷を与えて行うレジスタンス運動は、成長ホルモンの分泌を促進するので、ウエイトトレーニング後はたんぱく質の食品ばかりでなくご飯やパン、麺などの主食をしっかり取ることも大切です。
エネルギー源の糖質を摂らないと、せっかく摂ったたんぱく質が身体づくりのためではなく、エネルギーとして使われてしまうからです。
一方、たんぱく質は極端に多量に摂り過ぎてしまうと、余剰エネルギーとして体内で脂肪に合成されて蓄積してしまったり、尿中に多く排泄されて肝臓や腎臓に負担をかけてしまったり、カルシウムを尿中に多く排泄してしまう原因になるとされているので注意が必要です。