頭痛

頭痛とは、頭部(項部・顔面を含む)の不快感ないし痛みの総称になります。厳密には頭蓋内外の痛覚受容器に刺激が加えられて感じる深部痛となります。国際頭痛学会による頭痛分類では、①一次性頭痛②二次性頭痛③頭部神経痛・中枢性・顔面痛およびその他の頭痛に分類されています。

治療院で治療の適応となるのは一次性頭痛になります。二次性頭痛は、原因のある頭痛となりますので、症候性頭痛や器質性頭痛ともいわれます。生命に関わる重篤な疾患が原因となることもありますので、医療機関を受診しなければいけません。

一次性頭痛は、血管性頭痛(偏頭痛が典型)・筋収縮性頭痛(緊張性頭痛)・群発頭痛になります。

血管性頭痛は、セロトニン説がありますが、ハッキリとはしていません。頭蓋外血管(浅側頭A・後頭A)の拡張に基づいて神経を刺激し、頭痛を誘発します。特徴として、①拍動性・反復性のズキンズキンとした痛み②片側性(同側の場合もあります)③日常生活が妨げられるほどの強い頭痛④吐き気や嘔吐⑤閃輝暗点などの前駆症状⑥女性に多い⑦光過敏・音過敏などがあります。

筋収縮性頭痛は、頭部・頚部の持続的な収縮によって筋肉の虚血をきたし、これが悪循環を起こしている状態のもので、頭痛の大半を占めます。特徴として、①女性に多い②大半は両側性で後頭部・後頚部の痛み③持続性で鈍く、圧迫感・締め付けらる・頭重感など④発症は、精神的緊張が大きく、不快な仕事・肩こり・頚部のこりが引き金となります。

群発頭痛の原因は不明で、特に内頚動脈の血管拡張・浮腫・発痛物質の影響と考えられています。特徴として、①片目に起こる耐え難い頭痛②流涙・鼻水・発汗・縮瞳③男性に多いがあります。

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