代謝性疾患②

高脂血症・脂質異常症

空腹時の血清中LDLコレステロールが140mg/dl以上、HDLコレステロールが40mg/dl未満、トリグリセリド値が150mg/dl以上の場合を脂質異常症と言います。

高脂血症には高コレステロール血症と高トリグリセリド血症があり、高コレステロール血症は男性では20%、女性で25%と言われていますが、女性の閉経後は男女差はなくなると言われています。

高トリグリセリド血症は男性で17%、女性で9%と言われているため、全体的に高コレステロール血症の方が多いです。

また、原発性高脂血症なのか続発性高脂血症なのかで原因が変わってき、原発性だと遺伝的要因が強いですが、続発性ですと甲状腺機能低下や糖尿病、肥満、運動不足などが原因です。

症状は高脂血症だけでは自覚症状が出にくいためわかりにくいですが、高度の高脂血症や長い期間高脂血症が続いていると、粥状動脈硬化、急性膵炎、黄色腫などの合併症を引き起こします。

粥状動脈硬化は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの原因となりますし、黄色腫も同じです。

急性膵炎はトリグリセリドが1000mg/dl以上で起こしやすく、高トリグリセリド血症で起こり、重症化してくると意識障害や呼吸困難などを引き起こします。

高脂血症になってしまったら、食生活の見直しと適度な運動、禁煙をすると回復していきます。

放っておくと死ぬ原因にもなるのですぐに対処しましょう。

肥満症

肥満症は体内の脂肪組織が過剰に増加した状態をいい、BMIが25以上だったり、肥満による健康障害が見られたり引き起こす可能性があったりする場合のこともいます。

中等度肥満者(BMI30以上)は人口の3〜5%、高度肥満者(BMI35以上)は人口の0.3%といわれています。

BMIの求め方は体重(kg)÷身長(M)の二乗で求められますが、これは一般の人向けであり、アスリートがこれで計算してしまうと正しい数値を出すことができません。

肥満症は単純性肥満と症候性肥満がありますが、98〜99%は単純性肥満です。

単純性肥満は過食や運動不足が原因で起こり、症候性肥満は内分泌疾患や視床下部障害、遺伝性疾患、薬物などが原因で起こります。

高脂血症や糖尿病、高血圧、虚血性心疾患など、肥満に伴う代謝異常は上半身の肥満や中心性肥満、内臓蓄積型肥満の方が多く発症します。

症状としては、肥満症単体ではなく合併する代謝異常が問題となるため、食事療法や運動療法が基本の治療となります。

メタボリックシンドロームは内臓肥満に高血圧や高血糖、脂質代謝異常が2つ以上組み合わさることによって心疾患や脳卒中に罹りやすくなっている状態です。

これも、食事療法や運動療法をしていく必要があります。

 

高脂血症や肥満症はそのものに症状が発生しないため、進行しやすいです。

自己管理を徹底しましょう。

関連記事

  1. 代謝性疾患①

  2. 消化器系疾患①

閉じる