超高齢化社会の日本において、骨粗鬆症の患者数は1200〜2000万人以上いると言われています。
骨粗鬆症は女性ホルモンと強い関係があることがわかっていますので、栄養面のアプローチで予防をしていきたいものですね。
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは、WHOでは、『骨粗鬆症は、低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴として骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患である』と定義されています。
要するに、骨粗鬆症は、骨折するリスクが高くなってしまうほど骨が弱くなっている状態ということです。
高齢者になった時に、背が低くなったり背中が丸くなってしまう原因でもあります。
骨のリモデリング
骨は常に壊されて新しいものに作りかえられていますが、1年に約全体の骨の5分の1が新しいものに作り変えられています。
普段は、骨の吸収と形成のバランスがうまく保たれて骨の量が一定になっています。
このように骨が作られ、壊されることを骨のリモデリングと言います。
骨の栄養素
骨の材料となる栄養素はカルシウム。
カルシウムは主に小腸から吸収されています。
小腸から吸収する時に必要になってくるのがビタミンD。
このビタミンDがカルシウムの吸収を促進してくれるのです。
また、ビタミンKが十分にあると骨芽細胞(骨形成)が促進して新しい骨が作られていきます。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、破骨細胞(骨吸収)の活性化を抑制する働きがあります。
閉経後の女性にはエストロゲン分泌が低下しますので、骨量が減少してしまうことにつながります。
運動や食事から骨粗鬆症を予防していきたいものですね。
次回は、骨粗鬆症を予防するために今のうちから意識して食べていただきたい食材についてお話していきます。