普段靴を履く際は必ず靴下も履く人が多いと思いますが、どのように靴下選びをしていますか?
好きなメーカーのもの、生地が自分にあっているもの、伸縮しやすいものなど様々理由はあると思います。
しかし、靴下の機能的な面を考えると考えて選ぶべきです。
靴下にはどのような役割があり、どのような素材が良いのでしょうか?
役割
靴下の役割として、皮膚剪断力の軽減や足底圧の分散、汗の吸収、緩衝作用、抗菌作用、血行促進、皮膚の保護、ファッション性などがあります。
靴を履いて歩くと、足底部は圧迫され摩擦が起きるため「まめ」や「たこ」ができやすい状況になります。
「まめ」は急激に与えられた剪断力に対する皮膚の反応で、走ったり切り返したりした瞬間に形成されやすく、「たこ」は繰り返し剪断力が働くことによって皮膚硬結を起こします。
この剪断力を軽減する方法として靴下が有効で、裸足よりも自分の足のサイズにあった靴下履くことによって摩擦力を軽減し、靴の中で足がスライドしやすいため剪断力が低下し、まめができにくくなります。
緩衝作用があるとされていますが、ごく一般的な靴下では緩衝作用があるとは言い難いとされていて、パッド入り靴下では緩衝作用があるとされています。
また、足を圧迫する作用によって静脈還流を補助する靴下も販売されており、このような靴下を履くことによってDOMSの症状が軽減されたという報告があるため、ランニングを良くする人にはおすすめです。
素材
綿で作られた靴下とアクリルで作られた靴下で比較した実験によると、綿靴下はアクリル靴下の2倍水疱ができやすく、面積として3倍大きく発生するとされています。
また、1層構造と2層構造においては2層構造の方が水疱ができにくいと報告されています。
天然素材で作られた靴下は汗や湿気を吸収しやすいため縮やすく、緩衝作用や柔らかさ、適合性が失われるため、足部の外傷が発生しやすいです。
化学繊維、例えばアクリル素材で作られた靴下は、湿気を外に逃し膨張しずらいので靴下としての機能は損なわれにくいためスポーツをする人にはおすすめです。
綿が入っている靴下は型崩れしにくいですが、割合的に入りすぎていると水疱ができやすく、汗や湿気を吸いすぎて不快感を感じます。
用途に合わせて靴下を選び、足の健康を守りましょう。