ガスについて考える

ガスが溜まって、お腹が張っている人はいませんか?

ある調査では、男性の約17%、女性の約27%の人がお腹の張りに悩まされています。

お腹の張りの原因として、便秘や消化不良が引き起こすガスの生成が挙げられます。

どこでどのようにガスが作られているのでしょうか?

また、どのように対応すれば良いのでしょうか?

ガスは小腸の〇〇で生成されている

健康な人は1日に何リットルものガスが生成されています。

生成されたガスは実は肛門から出るおならとして排出されるだけでなく、腸がガスを吸収して呼吸と同時に口から吐き出しています。

生成されるガスのほとんどは腸内細菌が発酵によって作り出す水素やメタンガス、二酸化炭素です。

ですので、オナラを我慢して肛門から出さないようにしても吐く息の中に出ていきます。

便秘になると息が臭くなると聞いたことがある人もいると思いますが、水素やメタンガス、二酸化炭素は無臭ですので臭くなることはありません。

過敏性腸症候群の人とそうでない人では約5倍過敏性腸症候群の人の方が腸内細菌によるガスを生成していると言われています。

ですので、過敏性腸症候群の原因は小腸内の過剰な細菌の可能性が高いとされています。

よって、よくお腹が張る人は腸内細菌を増やす「腸活」をやめると治っていくかもしれません。

空気を吸ってもガスはたまらない

過敏性腸症候群には下痢をする人と便秘をする人、両方起きる人とで別れます。

腸内細菌が増えすぎている人が下痢型になるのか便秘型になるのかは最近が作り出すガスの種類によって変わってきます。

腸内細菌が増えすぎている人の呼気にはメタンガスと水素が多いとわかっており、これは人間が生成したり、空気を吸ったりすることでは生成されず、全て腸内細菌によって生成されたものです。

よって、お腹が張りやすくて呑気症と言われた場合は間違っています。

便秘型の人はメタンガス濃度が高いですが、小腸でメタンガスが生成されていっぱいになると腸の運動が遅くなったり、幸せホルモンであるセロトニンのレベルが低くなったりして便秘になります。

下痢型の人は水素ガスが発生しやすいため、下痢になりやすいです。

 

過敏性腸症候群の人は一度「腸活」をやめてみると体調が良くなる可能性があります。

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