皮膚のセンサーはルフィニ終末、メルケル盤、マイスナー小体、そしてパチニ小体があります。
今回はパチニ小体はどのような特徴があるのかご紹介します。
特徴1
1つ目の特徴として振動に敏感なところです。
皮膚のセンサーの一つであるパチニ小体ですが、真皮の深いところに存在しており、指先には約350個存在しているとされています。
マイスナー小体と同じように皮膚が押された時と離された時にだけ反応し、微小な振動に非常に敏感です。
どれくらい微小な振動に敏感かというと、200〜300Hzのの振動、皮膚で言うと0.00001ミリ動いただけでパチニ小体が感知します。
しかし、振動に敏感なメリットを持ちつつ、どこで振動しているのか位置が検知できないというデメリットがあります。
特徴2
2つ目の特徴として掴んだ物質が手に伝える振動の一瞬の刺激を正確な神経像にすることです。
簡単に言うと、道具を使う時にあたかも先端に自分の指があるかのような感覚を得れることです。
例えば、砂利と柔らかい土があるところをスコップで地面を掘るときに、スコップと地面の設置点から指までの距離があるにもかかわらず、砂利なのか柔らかい土なのか判別できることです。
この感覚は訓練すればするほど養われると言われています。
ですので、ドクターのメスは感覚器の延長と言えます。
車の運転にもパチニ小体が反応しており、タイヤやホイール、ハンドルを介して路面感覚を得ることができます。
このことから、単純な道具だけでなく複雑な物からも感覚を得ることができます。
まとめると、パチニ小体は物体が皮膚に触れた瞬間と離れた瞬間に反応し、非常に細かな揺れも検知します。
さらに、道具は使う際に自分の体の延長かのように感覚を感じることができます。
ですので、スポーツにおいては卓球やテニスなどラケットを使う競技には非常に大切なセンサーと言えます。