人間をはじめとする生物の生命現象は、エネルギーの異化作用と同化作用が、総合的にバランスよく作動することによって成り立っています。
エネルギーの異化作用は心身の活動期を中心として起こり、この際意識が高まり、神経・筋系が興奮・緊張することにより、運動・スポーツの効率が上がることになります。
しかし、その過程や結果の中で熱産生や代謝産物の蓄積が行われ、ストレスも高くなります。
このことから考えるに、エネルギーの異化作用は疲労へとつながりやすいとも言えます。
一方でエネルギーの同化作用は、心身の休養期を中心として起こり、この際は意識は低下し、神経・筋系は鎮静・弛緩することにより、次の運動・スポーツへの充電が効率よく進み、それが競技のための体力や意欲の充実へとつながっていきます。
またその過程の中でエネルギー源の消化・吸収が行われ、ストレスの解消にもなります。
このことからエネルギーの同化作用は疲労回復との関連が高いということが推測されています。