肩こりというと多くの方が抱えている悩みのタネで、厚生労働省が2004年に行った調査によると女性では一位、男性では二位の身体的不調のようです。
今回はそんな肩こりの発生メカニズムと改善方法について紹介していきます。
肩こりの発生
まず肩こり評価基準を設けるために肩こり側と非肩こり側の違いを挙げると、座位における前方リーチ動作時の肩甲骨と胸椎の回旋の関係があります。
肩こり側は胸椎の回旋が出ず肩甲骨の外転を頼りにする傾向があり、非肩こり側では肩甲骨の外転は出ず胸椎の回旋をメインに前方リーチを行っていました。
このことから肩こりは肩甲骨が外転したポジションで固まり、胸椎の動きが出なくなる事により発生すると考えられます。
このポジションはちょうどパソコンのキーボードに両手を伸ばして胸を閉じている状態ですので身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。
肩こりの改善
肩こりとリーチ動作時の肩甲骨の安定性と胸椎の回旋能力に相関があるとすると、肩甲骨の内転と胸椎の動きを出していけば症状は改善されるといえます。
具体的方法としては座位で胸椎を右に最大回旋し、左肩甲骨を内転、右肩甲骨を外転し、反対側も同様に行うというものです。
肩こりというと首を揉んだりストレッチすることで解消しようとするのが一般的ですが、肩甲骨や胸椎の動きを改善したほうが根本的な改善に繋がりますね。