熱中症

これからの季節に発生しがちな熱中症ですが、自分がならないため、誰かがなってしまった時に対応するために知っておかなければなりません。

体温調節には、代謝、対流、伝導、輻射、蒸散など異なるいくつかの方法があります。これらの機能がうまく働かない場合には熱中症や寒冷障害に陥ってしまいます。

熱中症は、熱痙攣、熱疲労、熱射病の3型あります。予防として、天候を監視し適切に練習内容を修正する、約7~10日間かけて高温多湿の環境に順応させる、ウェアを軽くし装備を少なくする、発汗により失われた水分を15~20分おきに補給させる、発汗により失われた電解質を果物や塩から補給するということを心がけましょう。

熱痙攣は、脱水、電解質喪失、筋肉への血流の減少によって突然の不随意な筋攣縮が起こることです。強い筋攣縮による疼痛と倦怠感があります。安静を保ち水分補給をさせゆっくりとストレッチを行うことで改善させます。

熱疲労は、発汗により体内の水分および電解質が減少した際に脱水が起こりショックに似た状態になります。頭痛、吐き気、めまい、悪寒、倦怠感、強い口渇感などの症状があり、蒼白で冷たくじっとりした皮膚、微弱で頻脈、協調運動が不可能、散瞳、多量の発汗という徴候が起こります。涼しい日陰で安静にし、水分補給をさせ、頸部、背部、心窩部を冷やしましょう。

熱射病は、脱水により脳内にある体温調節中枢の機能障害を起こし、発汗が止まり体温が危険なほど上昇する致死的状態に陥ります。燃えるように暑く感じる、吐き気、錯乱、神経過敏、倦怠感という症状と、熱く乾燥し紅潮した皮膚、高体温(39℃以上)、発汗消失、頻脈、頻回呼吸、縮瞳、嘔吐、下痢、痙攣、意識障害、呼吸・心停止といった徴候があります。涼しい日陰で安静にし、余分な衣服や装備を外し楽にします。冷たいタオルや冷水をかけるなどして体を冷やし水分補給をさせ救急車を呼ぶなどします。

スポーツ活動の現場では起こりうることなので、対策と対処をできるようにしておきましょう。

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