半月板損傷

半月板・損傷

半月板とは、大腿骨と脛骨の間にあるC型の線維軟骨であり、荷重と安定性という重要な役割を担っています。

半月板を損傷する原因は様々で、症状も原因によって変わってきます。

単独で損傷する場合や前十字靭帯損傷と合併する場合もあり、単独だと斜断裂や横断裂、前十字靭帯と合併した場合は縦断裂やバケツ断裂が生じやすいです。

受傷機転としては、外傷によって受傷するもの、先天的な形状によって受傷するもの、加齢による変化によって受傷するものに分けられます。

外傷によって受傷するものとして、繰り返される軽微な外傷、捻りや衝撃などの大きな外傷によって生じる単独損傷、靭帯不全と合併する場合があります。

先天的な形状によるものとして、日本人は円板状半月板の人が比較的多いため特に外側の半月板が損傷しやすいです。

通常の半月板はC型をなしていますが、円板状半月板とはC型の真ん中の部分も覆っており丸みを帯びた厚みのある半月板のことを言います。

加齢によって中高年のスポーツ競技者は半月板が変形している可能性があり、軽微な外傷でも損傷しやすくなります。

検査・治療

半月板は一度損傷してしまうと、血行が乏しいため外側の15〜25%以外では自然治癒は望めません。

検査方法としては、徒手だとマックマレーテストや膝伸展テストを行い、画像診断としてはMRIが有効です。

治療としては、以前ですと半月板の機能が過小評価されていたため切除術が行われてきましたが、近年では半月板の重要性や切除術後の関節軟骨への障害が危険視されており、できるだけ半月板を温存するように考えられています。

保存療法としては痛みのコントロール、大腿四頭筋を中心とした筋力低下の予防や改善、可動域制限による関節拘縮の改善を行います。

手術としては縫合術と切除術があり、血流がある自然治癒が望める部位ですと縫合術を行い、保存療法で治癒が望めない場合や血流に乏しい部位ですと切除術を行うことが多いです。

縫合術ですと十分に治癒するまでリハビリはゆっくり行い、単独損傷の場合2週間外固定を行った後、関節可動域訓練を開始し5週以降に全荷重を開始します。

スポーツ復帰には4〜5ヶ月かかります。

切除術ですと手術翌日から荷重歩行を開始し、スポーツ復帰にはリハビリの進行具合によって変わりますが、早ければ1ヶ月で許可しますが、元のスポーツには2〜3ヶ月を要します。

しかし切除術ですと、スポーツ活動性が高いと術後の関節症性変化が生じる可能性があるため、よく考える必要があります。

 

半月板は様々な原因によって発生し、様々な症状が現れますので違和感を感じたら病院を受診しましょう。

 

 

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