運動が心身の健全な機能を維持し、疾病からの回復を促進することは、古くギリシャのヒポクラテスの時代から認められていました。
近代的な意味での治療体操は18世紀にも見られますが、現在のような運動療法の体系化が始まったのは19世紀になってからとなります。
20世紀に入りポリオの集団発生を契機に徒手筋力テストや筋力強化法が発展し、第二次世界大戦後には、廃用症候群の予防に運動が重要であることや、早期離床が症状の回復を促進することが認識されました。
さらには中枢神経障害に対する神経生理学的観点からの運動療法として、神経生理学アプローチが発展しました。
physio=理学療法家
運動療法とは、治療手段として運動を用いることであり、身体が障害を受けたり疾病に侵された際、その機能の回復を図り、よりよい状態を維持するために、身体の運動を科学的に適用する治療手段となります。
解剖学、生理学、運動学などを基礎として発展してきた治療法であるため、これらの理解は重要となります。
運動療法の目的として、
- 筋の活動を高め、筋力と持久力を増強する。
- 運動時に不必要な筋活動を抑制し、弛緩させる。
- 短縮した筋・腱・関節包を伸張して関節可動域を拡大する。
- 適切な肢位・体位を保持するため、神経・筋機能を改善し、再教育をする。
- 筋群の相互の協調性を図る。
- 臥位、坐位、立位、歩行の順序だった動きを練習し、基本動作の獲得を図る。
- 体力を高めて全身状態の改善を図る。
- 運動刺激を通じて呼吸・循環・代謝機能改善を図る。
などがあります。
動機づけをすることが重要
これらの目的を達成するためには、対象者が自らすすんで運動を行うように動機づけをすることが重要となります。
動機づけのためには、対象者の興味や関心を高めるよう工夫したり、治療目的や方法・結果などを説明して理解を得るとともに、本人の自覚と治療に対する強力を促すこと必要があります。
これがフィジオ福岡がお客様に提供し続けたいサービスの根幹部。だからこそ、店名を「フィジオ福岡」として福岡の運動療法家として質の高いサービスを皆様にお届けしていきます。