急激なダイエットの弊害

「1週間で−10kg」のような宣伝をSNSなどで見かけたことはありませんか?

このような急激なダイエットは体を壊す原因となり、リバウンドしやすいです。

なぜ、リバウンドしやすく、体を壊しやすいのでしょうか?

急激に痩せると・・・

急激に痩せると脂肪を減らすのではなく、体水分を減らしたり、筋肉を減らしたりしているため体重が落ちたように見えます。

しかし、体水分量が減った分水分を摂取したら体重は元に戻りますし、筋肉が減ってしまうと基礎代謝が悪くなり太りやすくなります。

そもそも脂肪を1kg燃やす為には7200kcal消費しなければいけないといわれており、もし仮に本当に脂肪を10kg落とすとなったら72000kcal消費する必要があります。

これを1週間で落とすとなったら1日あたり約10300kcal消費しなければならず、現実的ではありません。

よって、急激に痩せた=水分が抜けた・筋肉が落ちたということが言えます。

水分が急激に抜けると血液がドロドロとなって、心臓へ負担がかかります。

筋肉が落ちると基礎代謝が落ち、体温が低くなり免疫力が下がります。

リバウンドしやすい理由としては、水分が抜けただけだと摂取すると元の体重に戻りやすいですし、筋肉が落ちたら基礎代謝が落ちてしまい脂肪がつきやすい体になって、結果的に太ってしまいます。

ですので、筋肉を落とさないためにも、筋トレとタンパク質の摂取が大切になります。

身体は?

極端な食事で仮に痩せられたとしても、体の中では必要な栄養素がないため、ホルモンがうまく分泌されにくいです。

ホルモンがうまく分泌されないと、代謝のリズムが崩れ、体調が悪くなってしまいます。

一概ににホルモンといっても、男性ホルモンや女性ホルモン、アドレナリンなどがありますが、女性の場合女性ホルモンであるエストロゲンがうまく生成されないと、月経不順となってしまいます。

また、女性は月経があるため貧血の方が多いですが、極端なダイエットを行うことによって、貧血がさらに助長されてしまいます。

これを防ぐ為にも、不足しがちな鉄分の摂取を行い、偏食や食べずに痩せようとすることをなくすことが大切です。

それに加えて、急激なダイエットを行うと血液中のタンパク質の濃度が減少してしまい、低タンパク血症になる危険性があります。

低タンパク血症になると免疫がうまく働かずに感染症にかかりやすくなってしまいます。

ですので、急激に痩せるダイエットはお勧めしません。

 

ダイエットは無理しない範囲で長い目で見て行った方が成功しやすいです。

焦らずに少しずつ体重・脂肪を落としていきましょう。

 

 

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