人間の体の60%は水分と言われており、汗をかくことで当然ながら体の中の水分が減ります。
よく汗をかくことで疲れるとか汗をかくだけでエネルギーを消費するという話を聞きますが、これで脂肪は減るのでしょうか?
また、汗はどこで作られどこから放出されているのでしょうか?
汗をかくことでは脂肪は減らない
汗を出すために使うエネルギーは極々少量と言われています。
脂肪の代謝を促進したり、全身の疲労を感じるほどのエネルギー消費量ではありません。
ですので、サウナで汗をかいて脂肪を減らそうとしている人は不可能と言えます。
サウナの後に体重を量ると減っていますが、これは体に大切な水分が抜けているだけであって痩せているわけではありません。
抜けた水分は早急に補給する必要があります。
汗はどこで作られているのか?
先程のサウナの例をもとに、汗をかくと体重が減ります。
この汗は血液内の水分を汗として放出することによって体重が減っている様に見えます。
言い換えると、血液をドロドロにして体外に汗を放出しています。
汗は体温を下げるために出ていますが、血液がドロドロになってしまうので早急に補給する必要があります。
補給する場合、水だとコップ1杯で200gほど体重をアップさせますが、ビールだと500g体重をアップさせるので飲むものにも注意が必要です。
どこから放出されるのか?
汗は皮膚にある汗腺という器官から出てきますが、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があります。
エクリン腺は全身のほとんどに分布していて、体温調節のために汗を放出します。
エクリン腺から放出される汗は無色無臭です。
アポクリン腺は全身の中でも限られた場所にしかなく、脇の下に多いとされています。
毛根部分に開口部があるので汗は白く濁っており、脂質やタンパク質などのにおいの素となる成分を多く含んでいます。
アポクリン腺から出る汗は匂う場合があるので、汗をかいたら拭く様にしましょう。
汗をかいたままにすると、皮膚に生息する細菌が汗の成分を分解し悪臭を放つ様になります。
ですので、汗をかいたらすぐに拭く様にしましょう。
汗をかくと体重は減りますが、脂肪は減りません。
汗をかいた分はしっかり水分補給を行う様にしましょう。