脳震盪

脳震盪は、頭部に外力が加わったことにより生じる一過性の意識障害、記憶障害のことを言います。これは、可逆的なもので脳への気質的な損傷はほとんど伴いません。

脳震盪は、コンタクトスポーツや転倒して頭部を強打しやすいスポーツに好発します。

特にコンタクトスポーツでは、発生する可能性が高いので予防を徹底する必要があります。

予防として、
適切なヘルメットの着用(練習時なども外さずに着用することやサイズが合っているものを使う)
集中力を切らさない(体調不良よ気の緩みなどで集中力が欠如すると普段は対応できる場面でもうまく対応できずに転倒やコンタクトにより頭部を強打する可能性がある)
マウスピースを使う
明らかな体力差、技術差に対して無理に挑戦しない
頭を上げてのコンタクト(頭からコンタクトしないこと、顎が上がらないようにする、頸部の筋力強化)
を注意します。

脳震盪の症状には、頭痛、吐き気、嘔吐、目の焦点が合わない、まぶしい光に耐えられない、物が二重に見える、耳鳴りがする、大きな音に耐えられない、質問に答えるのが遅い、指示に従うのが遅い、意識不鮮明、集中力の低下、不明瞭な発言、よろよろ歩く、まっすぐ歩けない、同じことを何度も聞く、変な方向へ歩いて行く、時間、日付、場所がわからない、手足に力が入らないなどがあるため、脳震盪が疑われる場合はプレーに参加させないようにします。

脳震盪が疑われた場合は、セカンドインパクトを防ぐために2〜4週間はプレーさせないようにします。

その後は競技復帰に向けて、軽い有酸素運動から競技の特異的な動作練習まで段階的に運動レベルを上げていき競技復帰を目指します。

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