両側性機能低下のメカニズム|フィジオ福岡 骨格筋の科学

レジスタンストレーニングが両側性機能低下に及ぼす影響については、両側性のトレーニングを行うと両側性に発揮した筋力が一側性に発揮した筋力よりも顕著に増加し、一側性のトレーニングを行うと一側性に発揮した筋力が両側性に発揮した筋力よりも顕著に増加することがわかっています。
すなわち、両側性機能低下の程度は両側性トレーニングによって小さくなり、一側性トレーニングによって大きくなるという「横断的特殊性(lateral specificity)」が見られることになります。

したがってこの「lateral specificity」を考慮すると、重量挙げやボート選手のように両側同時の筋活動を要求されるスポーツ選手にとっては一側性のトレーニングより両側性トレーニングの方が有効であり、自転車選手や短距離選手のように左右交互の動作を用いるスポーッ選手にとっては現在標準的に行われている両側性のトレーニングより一側性のトレーニング、もしくは左右交互の相反的なトレーニングの方が有益であるということができるでしょう。

この両側性機能低下に関与している可能性のあるメカニズムには現在まで少なくとも3つの理論が考えられてきました。
その3つとは、「注意の分散」、「相反性神経支配」、「大脳半球間抑制」です。
「注意の分散」に関しては、2つのタスクを同時にこなすことでそれぞれに注意を向けなくてはならず、1つのタスクに集中するものより機能が低下してしまうというのもなんとなくうなずけるものです。
また「相反性神経支配」については、両側性機能低下が脊髄内での二重相反神経支配を介した反射的抑制による影響をより強く受けているという考え方ですが、もうそうであると過程するならば、上肢と下肢の両側性機能低下の割合はそれぞれ独立にトレーニングの影響を受けるはずということが考えられます

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