トレーニングと栄養は切っても切り離せない関係にあります。
それに関しては誰しもが知っていることだと思います。
タンパク質はもちろんのこと糖質に関しても、筋量増加や筋疲労の回復などに効果があることが明らかにされているのですが、三大栄養素のうち脂質に対して肯定的な意見を聞くことはあまりありません。
多くの方が脂肪は邪魔なものだと考えているでしょうし、あまり良いイメージはもたれないので、仕方ないことなのかもしれませんが、筋量の増加や筋肥大には重要な栄養素になります。
主要栄養素の中で、特に脂肪は、筋肥大に関係するホルモンであるテストステロンに対して影響を及ぼすことが判明しています。
低脂肪食や、アメリカ心臓協会で、控えるべきとされている飽和脂肪酸の代わりに摂取を推奨されている多価負飽和脂肪酸を多く摂取することで、基礎テストステロン濃度が低下することが研究によって分かっています。
これに関しては正と負の両方の側面がありますので、一概にどちらがいいとはいえません。
ですが、飽和脂肪酸や多価負飽和脂肪酸は、望ましい摂取割合があるのでそれを崩さないようにするべきでしょう。
ある研究では、若いトレーニング実践者において、テストステロン濃度と脂肪摂取には正の関係があることが報告されています。
また、食事に脂肪が不足しているとタンパク質同化ホルモンの形状が損なわれると考えられています。
それにより筋のタンパク質合成が行なわれにくくなると考えることができます。
こうしてみてみると、脂質は悪いものばかりではないと再確認することができます。
いまいちどバランスを見直してみるのもいいかもしれませんね。