皆さんは筋トレをする際、使っている筋肉を意識できていますか?
上級者の皆さんは当然できていると思いますが、初心者の頃はあまり分からなかったのではないでしょうか?
僕も始めたての頃は「背中の筋肉で引くんだよ」なんて言われても全然ピンとこなかったものです。
今回は、初心者の人はもちろん、中~上級者にもおすすめのメソッドについて紹介します。
「GIT」メソッド
使う筋肉を意識するための方法として、「GIT」メソッドを行うことをおすすめします。
この方法は、競技ビルダー、トレーニング指導の分野で活動されているエリック・”マーリン”・ブロザー氏が提唱しているテクニックです。
エクササイズを行う前に、ウエイトを使わずにその動作を行うことで、より強く筋肉の働きを感じ取れるというもの。
方法としては、
エキセントリック動作・・・5秒
ボトムポジション ・・・2秒
コンセントリック動作・・・5秒
トップポジション ・・・2秒
重要なのが、
筋肉の働きを感じ取ることに集中して8~10レップ
ほど行うこと。
スクワットで言えば、5秒かけてしゃがみ、2秒キープ、5秒かけて立ち上がり、2秒キープ、と言った具合です。
この方法を行えば、実際にウエイトを使う前に筋肉はパンプし、メインのセットでいつもより筋肉を意識しながら行えるはずです。
イメージトレーニングの重要性
筋肉の意識に関連して、イメージトレーニングの重要性についても解説します。
1992年に行われた実験で、ある筋肉に関して、実際にトレーニングする人たち、イメージトレーニングする人たち、何もしない人たちに分け、4週間後に筋力を測定したところ、下のような結果になりました。
トレーニンググループ・・・30%向上
イメトレグループ・・・22%向上
何もしないグループ ・・・3.6%向上 ※実験に慣れたことで向上したそうです。
このように、筋肉の活動をイメージすることは、筋力の向上に関して有効です。
皆さんも僕も、四六時中筋トレのことばかり考えているので、今更かもしれませんが。
バーベル代わりにほうきを使う
ウエイトリフティングの世界では、現代においても、競技をはじめてすぐのうちは、ほうきを使ってフォームの練習をする事がよくあるそうです。
このことも、実際のウエイトトレーニング前に筋肉を意識するトレーニングを入れることに共通していますね。
まとめ
以上のように、使う筋肉を意識することはとても重要です。
苦手な部位のトレーニングに絞って、GIFメソッドを取り入れてみてはいかがでしょうか?
全部の種目でやると時間がかかってしょうがないので、無理のない範囲でやっていきましょうね。
参考文献
・MUSCLE&FITNESS 日本版 2018年5月号
・骨格筋の構造・機能と可逆性 原著第3版