トレーニングにおけるピリオダイゼーションを考慮する為のポイント

ピリオダイゼーションとは


ピリオダイゼーションとは期分けのことです。
何事にも計画を立てることは大切であり、トレーニングにおいても同様に大切になります。
ピリオダイゼーションを考える上でのポイントとして2つの考え方をご紹介致します。


「ピーキング」と「テーパリング」


ピーキングとは、試合にベストな状態で臨めるように調整する事で、テーパリングとはその手法の1つです。
テーパリングは、徐々に練習やトレーニングの量や頻度を減らしていき、コンディションを上げベストな状態で試合に臨める様調整します。
テーパリングの効果としては、運動量を減らし速筋線維の疲労を改善することで、発揮パワーを上げることができます。
しかし、競技スポーツにおいて技術の向上を目指す練習は続けなければなりません。
試合が近づき習得したい技術練習などで全体練習など、最後の詰めを行うことはよくあります。
強度は低いとしても練習時間が長くなり、しっかり回復しないまま試合に臨むということもあるでしょう。
試合前には練習時間も考慮することが大切です。


「超回復」を考慮したピリオダイゼーション


試合前の調整だけでなく、日々のトレーニングにおいてもピリオダイゼーションは大切です。

超回復とは、まず、トレーニングを行い疲労が溜まり体力が低下します。
その後、時間の経過とともに回復しトレーニング前に戻ります。
さらに時間が経つとトレーニング前よりも少し体力が向上します。
この一連の過程のことを言います。

トレーニング前よりも体力が向上したタイミングで次のトレーニングを行えば右肩上がりでトレーニングの効果が得られます。

しかし、トレーニング前の体力に戻りきれていないタイミングで次のトレーニングを行うとケガにつながります。
逆に、時間が空きすぎても体力が向上した状態からトレーニング前の状態に戻ってしまい、せっかく行ったトレーニングの効果がなくなってしまいます。


トレーニングのピリオダイゼーションを考えるポイントとして「テーパリング」と「超回復」2つご紹介致しました。
せっかく体力を向上させる為、パフォーマンスを上げる為に行う効果的なトレーニングを行ったとしても、トレーニングを行うタイミングによって効果が得られなかったり、ケガをしてはもったいないです。
試合でベストを出し、結果を出す為にも、もう一度トレーニングのタイミングを考えてみてはいかがでしょうか?

関連記事

  1. 運動前の静的ストレッチの是非について考える|フィジオ福岡 ストレッチに…

  2. TFCC(三角線維軟骨複合体)について|フィジオ福岡 手首の障害

  3. 膝痛治療の基本

  4. 鉄の摂取とその弊害|フィジオ福岡 栄養科学

  5. 体幹機能と運動パフォーマンス | フィジオ福岡 運動科学

  6. 「コアトレーニング」と「正しく呼吸をする」こと。 |フィジオ福岡 コア…

閉じる