トレーニングは最初に行った種目の効果が最も大きく、後に行った種目ほど効果が小さくなります。したがって、その人にとって重要度の高いトレーニング種目を、最初に実施することにがポイントになります。このことをプライオリティの原則、または種目配列の原則と呼ばれています。
種目特性
実際様々なトレーニング種目がある中で大きな筋力やパワーを発揮する種目もあれば、局所的に筋力を発揮する種目もあります。そこで、大きな筋肉や多数の筋肉を動員する種目を先に行い、その後動員される筋肉量の少ない局所的な種目を行なっていきます。例えば、スクワット・デッドリフト・ベンチプレスなど大筋群を鍛える種目では、四肢末端部の筋肉も補助的に働くので、それより先に末端の筋肉をトレーニングしてしまうと、その部分が疲労してしまって、目標とする筋群に対して十分な負荷をかけることができなくなります。そこで、体幹部に近い大筋群の強化を目的とするトレーニング種目を初めに実施します。
何事も目的に合わせて。
一方競技によってある特定の筋肉を重点的に強化したい場合、または怪我のリハビリを目的とする場合には、大筋群ではないトレーニング種目を、あえて初めに行うケースもあります。いずれの場合も、トレーニングを実施する日ごとに、その日の優先順位を決定して、トレーニングをして行くことが重要になります。