近年、太極拳は高齢者においてバランスや身体機能を改善する効果的でローコストな方法であるとして注目を浴びています。
強化トレーニングプログラムと合わせると、身体健康のあらゆるレベルの高齢者にとって非常に有益であるとされています。
太極拳は中国で発達した武道であり、深呼吸と黙想を伴う姿勢とゆっくりとした一連の動きの組み合わせとなります。
太極拳は、バランス能力を改善し、血圧を下げ、運動をすることによる大きな効果でもある、幸福全般の感覚を高齢者に与えるとされています。
ある研究では、15週間の太極拳プログラムを行った高齢者では、さまざまな転倒のリスクが47.5%まで減少したとされています。
さらに、太極拳により、高齢者の転倒に対する恐怖心が減少していることもわかりました。
太極拳により体が強化されていくなかで、よりゆっくり動けるようになります。
その結果、高齢者が転倒するリスクをうまく減らすことができます。
太極拳の動きは、低強度のエクササイズより、衝撃が少ないため関節炎などの患者にも有効であると考えられています。