長生きするために

日本は今、超高齢社会に突入しています。超高齢社会とは総人口に占める65歳以上の人の割合が21%を超えた社会のことを指しますが、現在の日本の高齢化率は28%を超えており、世界で最も高い割合となっています。長生きするというのはとても素晴らしいことですが、どうせなら元気なまま長生きしたいですよね。寝たきりになってしまう原因として多いのが、転倒による骨折です。人間はなぜ年を重ねると転倒しやすくなってしまうのでしょうか。

老化に伴う筋力の低下はもちろんのことですが、足裏の感覚が鈍くなることも原因として挙げることができます。人間には元来、反射という機能が備わっています。その中でも転倒をしないために重要になるのが、立ち直り反射という反射です。立ち直り反射は視覚や皮膚からの感覚をもとに、重心移動をしても常にまっすぐな姿勢を保とうとするものです。特に二足歩行である人間にとって足裏からの情報はとても重要であり、その感覚が鈍くなってしまうとふらついても姿勢を戻すことができなくなってしまいます。

近頃は画期的な靴が普及し、学校の運動会も靴を履いて行うなど、裸足で過ごす機会が減少しています。これからますます高齢化が進む今だからこそ、元気であり続けるために裸足で生活してみるのもいいかもしれませんね。

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