成長ホルモンと成長因子

成長ホルモンは下垂体から分泌されるペプチドホルモンで、その血中濃度は日内変動がきわめて大きくなります。

筋や骨の成長を促すだけでなく、体脂肪を減らすなど、健康の維持増進面でも大切なホルモンになります。

その分泌は、間脳の視床下部による調節を受けていて、ここから神経内分泌される成長ホルモン遊離ホルモンによって活性化され、ソマトスタチンによって抑制されます。

視床下部は、上位の運動中枢が強く興奮した場合、及び骨格筋内にある感覚神経(代謝物受容器)が乳酸などの代謝産物を受容した場合に興奮し、ホルモン遊離因子を下垂体に向けて分泌します。

したがって、成長ホルモンの分泌を活性化するためのプロトコルには、①大筋群の種目を用いる、②乳酸などの代謝産物の生成と蓄積を促すため中~高重量で大容量のトレーニングを行い、セット間休憩は極力短くするということが必要になります。

肝臓から分泌されるIGF-Ⅰについては、その分泌が成長ホルモンによって刺激されるため、成長ホルモンの場合と同じようなの変化を示します。

高強度のトレーニングを一定期間継続すると、1日あたりの成長ホルモン分泌量が増加するという報告もあります。

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