飲酒が自律神経に与える影響

12月に入り、これから忘年会がたくさんあるよという方も多いと思います。
深夜までお酒を飲み、二日酔いで、そのまま会社に行ったりということもあるでしょう。

しかし、この生活習慣は自律神経のバランスという点からみると最悪の行為です。
深酒は睡眠不足と同じくらい自律神経のバランスを崩してしまうのです。

アルコールをたくさんとると分解できなかったアルコールが体内に長時間残ります。
アルコールは身体にとって一種の興奮剤なので交感神経を刺激し、副交感神経を低下させます。

深酒すると長時間アルコールが残ることになるので、その間ずっと交感神経が刺激され血管の収縮も長時間続きます。
さらにこの間、アルコールが体内で分解・解毒される過程で水分を使いますから、体は脱水が進みます。

この脱水は血管によりダメージを与えてしまいます。
血管の収縮が続くだけでも血流が悪くなりますが、そこに脱水が加わると血液の濃度が濃くなるので血流はかなり悪くなります。
このドロドロの血液が収縮して細くなった血管を通るとき、血管の内皮を傷つけるのです。

お酒を飲みすぎると頭が痛くなるのも脳の血流不足が原因なのです。

これだけ身体に負担をかけてしまう深酒ですが、断るわけにもいきません。

この影響を減らすために、お酒を飲むときには同量のお水を一緒に飲みましょう。
同量のお水を一緒に飲むと脱水の程度が抑えられますし、血管へのダメージも減らすことができます。
深酒をしてしまった翌朝にもお水を飲むようにしましょう。

年末に体を壊さないように、お酒とお水心がけてみてください。

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