脊髄レベルでの行動

私たちが普段動くときは、脳から指令の指令により動きます。

しかし、脳に刺激が行く前の脊髄レベルで行動することがあります。
これを脊髄反射というのですが、これは画鋲を踏んだときなどに起こります。

例えば、右足で画鋲を踏んだとき、痛みの感覚信号が上行し、脊髄内で右脚の膝の屈筋を興奮させます。
一方で、右脚の膝の伸筋を抑制する介在ニューロンを介して抑制します。

これにより、踏んだ脚は画鋲から離すことが出来ます。

左足も、膝伸展を起こすように、右とは逆に膝の屈曲を抑制し、膝の伸展を興奮させます。

これにより、バランスを崩すことなく画鋲から離れることが出来るのです。

脊髄レベルで動くことによって危険を回避してくれるのですね。

もしこの機能がなかったとしたら・・ぞっとしますね。
考える前に身体が動く。
身体はよくできてますね。

関連記事

  1. 運動制御と可動性・安定性|フィジオ福岡 運動制御の考え方

  2. ニューロンと呼ばれる細胞|フィジオ福岡 運動制御

  3. 運動制御システムについて考える|フィジオ福岡 運動制御の理論

  4. 腹筋の緊張とコンディショニング|フィジオ福岡 コアのグリッピング

  5. 肩関節の痛みの原因|フィジオ福岡コンディショニング

  6. 運動における神経経路と神経結合の関係性|フィジオ福岡 運動神経の科学

閉じる