眠気がある時はカフェインを取ると良い。
というイメージはないだろうか?
「朝コーヒーを一杯飲むことで、それ以降の仕事のパフォーマンスが上がった。」
「眠気に負けないようにエナジードリンクの力を借り、徹夜で仕事をした。」
「夕食後、コーヒーや紅茶を飲んでなかなか寝付けなかった。」
そんな経験があるのではないだろうか。
それはカフェインが睡眠に関わっているからである。
ここではカフェインが睡眠に及ぼす影響について紹介していく。
カフェインが睡眠に及ぼす影響
カフェインの摂取時間と睡眠の質に関する研究結果がある。
対象者4人に対して就寝前8、6、4、2時間、就寝直前にカフェインを摂取すると睡眠の質にどのような影響があったのか。
8時間と就寝直前では覚醒回数は覚醒回数は2回未満。4時間前では3回以上。2時間前では4回以上あった。
徐波睡眠の長さは4、2時間、就寝直前が短くなった。
研究結果から就寝直前にカフェインを摂取しても覚醒回数には影響は少ないが、徐波睡眠に大きく影響して睡眠の質が下がることがわかった。
睡眠に影響の少ない摂取のタイミングは就寝前4時間以上空ける必要があるようだ。
※覚醒回数→目が覚める回数
※徐波睡眠→眠りの深さ
朝のカフェイン摂取で1日が始まる
朝コーヒーを飲む人は多いのではないだろうか。
それは身体にとって非常に良いことだ。
カフェインを摂取することで、食べた栄養素をエネルギーに変換する肝臓の働きを助け、肝臓の1日のリズムを整える。
それによって、良い1日が始まる。
身近に迫るカフェイン中毒
毎日のようにカフェインを摂取している人は注意が必要である。
コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどで気軽に摂取でき、眠気を覚ますには適しているが
鎮痛作用や疲労回復の効果もあり医薬品、つまり薬としても使われる。
薬には1日何錠など必要量がありますが、過剰な量を摂取すると身体に悪影響を及ぼすのは想像できるだろう。
日常的に飲んでるコーヒーに含まれるカフェインでも同じことが言える。
毎日、大量にカフェインを摂取している人はそれが慣れてくる。
するとカフェインが効きにくくなり、さらにカフェインを取ってしまう。
その積み重ねで身体はカフェインを常に欲し、中毒や依存症になってしまう。
日本中毒学会によると急性カフェイン中毒で救急搬送された患者101人、そのうち3名が死亡している。
カフェインは仕事の生産性を上げる為に、非常に助けになるが
恐ろしい一面もあるので頭に入れておこう。
カフェインの摂取量
米国食品医薬品局(FDA)によると、健康な大人では、1日当たり400 mg(コーヒーでは4~5カップ程度)
までであれば、カフェインによる健康への危険な悪影響はないとしている。
この量を超えないように上手にカフェインを摂取しよう。