消化器系疾患①

消化器とは、口腔・食道・胃・小腸・大腸・唾液腺・胃小腸腺・膵臓・肝臓・胆嚢などの総称です。

小腸は、十二指腸・空腸・回腸、大腸は、盲腸・虫垂・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸が含まれます。

消化器の役割としては、食べ物・水分の摂取を行い、固形老廃物を排泄する役割や低分子までに消化したものをさらに消化する役割、消化されたものを吸収する役割があります。

体に栄養を吸収するために大切な器官ですが、どのような疾患があるのでしょうか?

胃・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸潰瘍とは、胃・十二指腸粘膜が胃酸やペプシンといった攻撃因子によって粘膜欠損が生じたものです。

若年者から高齢者まで幅広い年代で見られる頻度の高い疾患です。

胃潰瘍は40〜60歳の男性、十二指腸潰瘍は20〜40代の男性に好発します。

なぜ起こるかというと、胃・十二指腸粘膜は常に恒常性が維持されていますが、胃酸やペプシンなどが優位になると粘膜が障害されて潰瘍が形成されます。

症状としては、胃潰瘍でしたら食後、十二指腸潰瘍では空腹時の心窩部痛が特徴で、十二指腸潰瘍では背部に痛みがある場合もあります。

軽度の腹部膨満感、悪心・嘔吐などの消化器症状を呈したり、無症状の場合もあります。

吐血・下血も見られ、下血量が多いと便の色が黒くなります。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜・粘膜下層をびまん性に侵す慢性の炎症性腸疾患です。

原因は明らかではなく、免疫機構の異常やストレスが原因ではないかとされています。

種類としては、直腸炎型や左側大腸炎、全大腸炎型がありますが、直腸型の頻度が高いです。

消化器だけでなく、ブドウ膜炎や関節炎、皮膚や関節疾患などもみられます。

症状としては、軽い腹痛や下痢、発熱、粘血便・膿性便をきたすものまであり、長期にわたると貧血や体重減少などが見られます。

全大腸炎型では10年以上経過すると癌化率が高くなります。

クーロン病と症状が似ているため鑑別が必要です。

次回も消化器系疾患について書いていきます。

 

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