慢性疲労症候群とは

前回は神経疲労のことについて書きましたが、今回は疲労をもっと掘り下げて慢性疲労症候群について考えていこうと思います。

慢性疲労症候群の診断基準

疲労とは何かと問われると脱力感がある、頭が重い、背中が張っているなど様々な不調を連想しますが、大阪市立大学医学部に慢性疲労の患者を外来診療する疲労クリニカルセンターを開設した倉恒弘彦教授によると「生活が著しく損なわれるような強い疲労を主症状とし、少なくとも6カ月期間持続ないし再発を繰り返すこと」「病歴、身体所見・検査所見で別表(省略)に挙げられている疾患を除外する」の2つの大基準に加え、微熱、原因不明の筋力低下、睡眠障害など14項目の小基準が設けられています。

このようないわゆる疲労症状を専門的には慢性疲労症候群といいます。

疲労は分かってもらえない

今でこそ診断基準が設けられて、慢性疲労症候群が知られるようになって来ましたが、今までは疲労を感じて内科に行っても癌や糖尿病、高血圧症などと違い、ちゃんと病名をつけられるのは4割でした。

残り6割は診断書を書いてもらえず、精神科や心療内科を紹介されることもありましたが、行った先でも疲れを説明できるような病気が見つからず、診断書が貰えないために会社や周囲の人の理解は得られないままでした。

疲労が数値化出来るようになった

そんな主観的なものと思われていた疲労ですが、倉常教授が自律神経のバランスを計測することにより客観的に数値化できるようになりました。

自律神経には興奮を司る交感神経とリラックス状態を司る副交感神経がありますが、健康な人では目を閉じて安静にしているとその比率はだいたい一対一に落ち着きますが、慢性疲労症候群の人はいくら安静にしていても交感神経の活動が数倍高いままです。その結果夜寝ようと思ってもなかなか寝付けなかったり、夜中に何度も起きてしまうことで睡眠の質が下がってしまうのです。

他にも血液中活性酸素の数値なども指標になりますが、やはり毎回病院に行って検査も出来ないため、まずは主観的に疲れを感じたら早めの対策を打つのが最善策ですね。

 

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