人が1日に何回呼吸を行うかご存知ですか?
1分間に20回行うとすると、1日で約2万回行うことになります。
この2万回行う動作をうまく行うことによって、身体の状態を一瞬で変化させられるかもしれません。
どのような時に、どのような呼吸が状態を瞬時に変化させるのでしょうか?
2つの呼吸法
呼吸には、腹式呼吸と胸式呼吸があります。
胸式呼吸は普段何も意識せずに行っている呼吸で、腹式呼吸はリラックスしているときの呼吸です。
この2つの呼吸の違いの差は、横隔膜の動きにあります。
横隔膜をあまり動かさずに行う方が胸式呼吸で、1度に吸える酸素の量は少ないですが、呼吸を素早く行うことができます。
腹式呼吸は横隔膜を大きく動かしながら呼吸するため、1度にたくさん吸うことができますが、ゆっくりな呼吸になります。
走る際は、胸式呼吸がおすすめですが、筋トレの際は腹式呼吸がおすすめです。
腹式呼吸ですと、体幹のインナーマッスルが働きやすくなるため安定感が出てきます。
安定感が出ると怪我なくトレーニングを行う要因になりますので重要です。
どのような時に?
呼吸を止めると末梢の血管に血流が行きにくくなり、呼吸を再開すると血流が元通りに戻ります。
このことから、呼吸をすることによって一瞬で身体の状況を変えることができ、様々な場面で役立てます。
例えば、大事な試合の前でとても緊張しているとしましょう。
その時は仰向けで寝て、深く大きく行う腹式呼吸を行うことによって、緊張で高くなった交感神経を抑え、副交感神経を高め緊張せずに試合に臨めます。
逆に、気合が入らない時には早く大きく行う胸式呼吸を行い、交感神経を高め気合を入れます。
緊張がすごく交感神経が異常に高い時、血流が悪くなり低酸素状態に陥ってしまいます。
この状態が続くと手足の震えが起こり、さらに進行すると失神してしまう恐れがあります。
よって、手足が震え始めたら交感神経が高すぎると判断し、深呼吸を行うべきです。
呼吸は普段意識せずとも行える運動ですが、意識して行うだけでも生活の質やパフォーマンスアップにつながるかもしれません。