脛骨大腿関節の機能解剖について

膝関節の運動には屈曲伸展に若干の回旋が伴うため螺旋関節と呼ばれます。

その要因となる脛骨大腿関節は大腿骨と脛骨の内側顆と外側顆で構成されていますが、大腿骨の外側顆と比べ内側顆は球状に近く関節面の移動距離は短いです。

内側顆と外側顆の動き

膝関節が5°伸展位から90°屈曲位にかけて内側顆は後方へ2.2mm移動し、5°伸展位外側顆は21.1mm後方へ移動します。

そして屈曲120°以降の関節包内運動において脛骨関節窩に対して大腿骨顆部は接触点を後方へと変化させていきます。

つまり屈曲120°以降の運動では関節包内での滑りが不可欠となるのです。

このことから膝関節の深屈曲可動域を出したい場合は、手技として患者を腹臥位にして脛骨近位背側に手を入れて牽引することが効果的です。

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