お酒でストレス発散している人は少ないと思います。
飲んでいる本人はストレス発散できているかもしれませんが、自律神経のバランス的には睡眠不足と同等な悪影響を与えます。
アルコールは分解に時間を要しますが、体にとっては興奮剤となるので交感神経を興奮させ副交感神経が低下します。
深酒をしてしまうと、体内にアルコールが長く留まるので交感神経が高いままが維持され、血管の収縮も長時間続くことになります。
これを緩和するために、水分摂取が重要です。
水分摂取と飲酒にはどのような効果があるのでしょうか?
脱水
アルコールを体内で分解・解毒される過程で水分が使われるため、脱水になりやすいです。
脱水になると喉の渇きを感じますが、体内では血管にダメージを与える要因となります。
血管の収縮が長時間続くだけでも血流は悪くなりますが、それに加えて脱水が加わると血液がドロドロになるため、細い血管を通るときに血管内を傷つけます。
よって、飲酒の際は飲んだ量と同じ水を飲むことでこれが防げます。
お酒を飲みすぎると頭が痛くなる人が多いと思いますが、原因としては脳への血流不足によって引き起こされます。
このような人も、水を飲むことによって緩和することができます。
消化器官
お酒を飲むと吐いてしまう人がいると思いますが、これは副交感神経が極端に低下することによって腸が麻痺し動かなくなるため逆流してしまうため起こります。
このような人には、冷たい水を飲むことによって胃結腸反射を起こし、腸が麻痺するのを防ぎます。
少しでも腸が動いていると吐き気も起きずに済みますし、副交感神経の急激な低下を防ぐことができます。
よって、飲んでる際は冷たい水をお酒と同じ量飲むことをお勧めします。
入浴
お酒を飲んだ後はお風呂に入ってはいけないとよく言われますが、これは心筋梗塞を引き起こしやすいためです。
これも脱水が原因ですが、脱水した状態でさらに汗をかくと脱水が進み、血液がドロドロになって血流が悪くなり心筋梗塞を引き起こします。
これを対策する方法としては、1番は入浴しないことですが、どうしても入りたい時は500mlの水を飲んでから40°くらいのぬるめのお湯に短時間だけ入ることを心がけてください。
43°に近いお湯に長時間浸かると血流が最も悪くなったデータがあるので、温度と入浴時間には特に注意が必要です。
飲みすぎた次の日も、アルコールが残っている可能性がありますので水分補給を忘れずに行いましょう。