マウスガードはスポーツの場面での使用が多く見受けられます。
マウスガードを着用している人のほとんどが外傷予防のためにつけていると思いますが、パフォーマンス向上の効果もあるとされています。
マウスガードをするとしないとではどのように差があるのでしょうか?
安全面
歯はぶつけると、欠けたり、割れたり、歯根にもダメージを受けたりします。
マウスガードをつけておくと、衝撃が吸収されて歯にダメージが全くなく、頭蓋部への影響も頭頂部や側頭部にかかる衝撃も減らすことが知られています。
マウスガードをつけて強く噛むことによって首周りの筋肉の活動が上がるため、外傷の予防だけでなく頸部へのダメージ軽減や脳震盪のリスクを減らすことが期待できます。
よって、ラグビーなどのコンタクトスポーツにおいては必需品といえます。
サッカーのヘディングにおいても効果が認められており、首の安定性が高まり脳へのダメージが減少します。
ゴルフにおいてはパフォーマンスアップのためでの使用は禁止されていますが、医療用器具としての使用は認められています。
ゴルフのドライバーショットを打つ際に強く噛みますが、1日プレーすると物が噛めなくなる人がいるくらい負担がかかります。
これを防止するためにマウスガードを着用します。
スポーツだけでなく、高齢者にも効果があります。
散歩をする際にマウスガードをつけた方が強く噛め、脳が活性化し階段を上がりやすくなった例があります。
よって、運動をするすべての人に効果があると言えそうです。
注意点
注意点として、若年層でのマウスガードの役割は外傷予防です。
極限までトレーニングを積んだアスリートにおいてはパフォーマンスが向上するかもしれませんが、極限までトレーニングを積んでいない若年者はまずは、自分の能力を上げることを優先するべきです。
コンタクトスポーツにおいてはマウスガードをつけてプレーする習慣を若い時からつけた方が良いです。
マウスガードを作る際は、市販されているものなどは避け、医師にチェックしてもらい作ることをお勧めします。
適当に作ったものは、噛み合わせが悪い状態で固定されパフォーマンスに影響したり、顎関節症になったりとせっかく作ったのに意味がありません。
また、スポーツにおいては食べる力も大切になり、しっかり噛まないと栄養をきちんと吸収することができず、排出され体に残りません。
小さい頃から柔らかい食べ物を良く食べている人は口腔内の機能と身体の機能の成長がアンバランスになってしまします。
よって、食べるときはしっかりと噛んで、柔らかいものは極力避け、柔らかいものを食べた後はガムを噛むなどして噛む動作を行いましょう。
マウスガードは噛むサポートの役割と外傷予防のために上手く使っていくべきです。
しかし、頼りすぎも良く無いのでしっかりと噛む力をつけましょう。