ビタミンDの働き

ビタミンDは骨の形成に必要なビタミンだということはよく知られていると思います。
近年、スポーツ栄養の世界でも話題となっているビタミンDの他の機能について皆さんは知っていますか?

ビタミンDの働き

ビタミンDは、カルシウムとリンの吸収と代謝を調節している脂溶性ビタミンであり、骨代謝に関係しているだけではなく、パフォーマンスの向上や怪我の予防にも繋がる研究成果やうつ病を始めとした精神疾患の予防・改善に有効であるということがわかってきています。

ビタミンDの受容体が脳内の視床下部などの部位に多く発現していることから、ビタミンDが脳を酸化ストレスから保護する働きや神経伝達物質の作用を改善してくれる働きなどがあるようです。

このようなビタミンDの働きは、ビタミンというよりホルモンに近いのです。
ビタミンDは、限られたホルモンしか性質を持たない、他の栄養素が入り込めない脳の関所を通り抜けたり、細胞膜を超え私たちの大切なDNAが組みこまれている核に直接作用するなどの働きができる特殊なビタミンです。

ビタミンDの生成

ビタミンDは日光に当たることで皮膚で生成されます。
食事からの摂取では、魚介類(特に鮭や青魚)、卵、きのこ類に豊富です。
年齢とともに皮膚で作られるビタミンDの量は減ってくるということと、加齢によって食事の量が減ってくるとビタミンDの血中濃度は低下しがちになってきます。
血中のビタミンD濃度が高い高齢者の方が筋力が高かった。ビタミンD摂取軍の方が筋肉トレーニングの効果が上がったという報告があるほどです。

1日の摂取目安量は、5.5μgなので、朝食に目玉焼き、昼食に鮭おにぎりを食べるとビタミンDの1日の目安量は摂取できます。
出来るだけ毎日のお食事に魚を取り入れると良いですね。

このようにビタミンDは、体の炎症を抑え、骨を強くし、筋力を保持したり、がんの予防や進行を防ぐことに繋がってくると言われている注目されているビタミンの一つなのです。

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